希少がん診断のための病理医育成事業
希少がん病理診断支援検討委員会
委員長 佐々木毅
希少がん患者が安心して適切な医療を受けられるよう「希少がん医療・支援のあり方に関する検討会」が組織され、国の政策が検討されました。その議論において、希少がん医療では、特に「正しく迅速な病理診断」が必須とされ、「厚生労働省国庫補助金事業」による財政支援のもと、「希少がん病理診断力の向上、国民の希少がん医療への貢献」を目的に、「希少がん診断のための病理医育成事業」が立ち上げられました。 本事業は日本病理学会の事業として、これまで4年間実施してまいりましたが、これまでの実績が評価され、2023年度も国庫補助金での支援延長が決定いたしました。今年度も「希少がん病理診断講習会」「希少がんE-ラーニング」および若手病理医の希少がん病理診断医へのリクルート、育成を目的とした「エキスパート育成講習会」の3本柱で希少がん病理診断力を向上させ、国民医療に貢献するための病理医育成事業を行います。
<希少がん病理診断講習会:新分野・希少サブタイプ【専門医更新・領域講習単位】>
2023年度は、骨軟部、脳腫瘍、小児、頭頸部腫瘍、皮膚腫瘍、リンパ腫、昨年度から加わった希少サブタイプ(乳腺・婦人科の希少がん)を対象といたします。これまでの5年間同様、講習会参加費やテキスト代等はすべて補助金で賄われます。また、本講習会は病理専門医資格更新のための病理領域講習の単位として認定されています。開催周知とWEB参加申し込みは、順次、本サイトで行います。講習の内容は講師の先生方にお任せしていますが、基本的にはこれまでと異なる内容になりますので、多数のご参加お待ちしております。
<希少がん病理診断画像問題・解説(E-ラーニング)【専門医更新・領域講習単位】>
『骨軟部腫瘍』『脳腫瘍』『小児腫瘍』『リンパ腫』『頭頸部腫瘍』『皮膚腫瘍』『希少サブタイプ』の各領域の希少がんを対象に、各分野の希少がん病理診断エキスパートの先生方に貴重な「希少がん病理組織デジタル画像(WSI)」を提供していただき、病理診断に関する問題とその疾患に対する解説を含むE-ラーニングを作成していただきました。2023年度分は本サイトに順次アップロードいたします。『骨軟部腫瘍』『脳腫瘍』『小児腫瘍』『リンパ腫』『頭頸部腫瘍』『皮膚腫瘍』『希少サブタイプ』からお進みください。なお1コンテンツ(10問)に回答していただき、80%以上正解の場合は1コンテンツにつき病理専門医更新のための領域講習1単位が付与されます。取得した単位は会員システム個人ページの「単位」の欄に自動的に表示され単位付与がなされます。E-ラーニングで最大15単位まで専門医更新時に申請できますので奮って受講くださいますようご案内申し上げます(2023年2月時点:のべ受講者数=計19,661名、付与単位数=7,397単位)。
なお「疾患名入力」により、逆字引きとして画像を参照することも可能ですので日常診療にご活用ください。
「画像問題索引」からお進みください。
*2022年度公開コース:皮膚腫瘍8コース、頭頸部腫瘍8コース、リンパ腫8コース、希少サブタイプ(婦人科1コース、乳腺1コース)(公開一時停止中)
*希少がん病理診断画像問題・解説(E-ラーニング)にある「年齢」は作問用に新たに作成したものであり、実際の症例の年齢ではありません。
*当事業ホームページに掲載されている画像、問題、解説等の無断使用を固く禁止致します。
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【骨軟部腫瘍ワーキンググループ】久岡正典(産業医科大学)、吉田朗彦(国立がん研究センター中央病院)、元井亨(がん・感染症センター都立駒込病院)
2018年度骨軟部腫瘍画像問題提供者・2019年度骨軟部腫瘍画像問題提供者・2020年度骨軟部腫瘍画像問題提供者
【脳腫瘍ワーキンググループ】柴原純二(杏林大学)、田中伸哉(北海道大学)、横尾英明(群馬大学)
2018年度脳腫瘍画像問題解説提供者・2019年度脳腫瘍画像問題解説提供者・2020年度脳腫瘍画像問題解説提供者
【小児腫瘍ワーキンググループ】井上健(大阪市立総合医療センター)、中澤温子(埼玉県立小児医療センター)、大喜多肇(慶應義塾大学)
2018年度小児腫瘍画像問題提供者・2019年度小児腫瘍画像問題提供者・2020年度小児腫瘍画像問題提供者
【皮膚腫瘍ワーキンググループ】泉美貴(昭和大学)、福本隆也(福本皮フ病理診断科)、古賀佳織(福岡大学)
2020年度皮膚腫瘍画像問題解説提供者・2021年度皮膚腫瘍画像問題解説提供者・2022年度皮膚腫瘍画像問題解説提供者
【頭頸部腫瘍ワーキンググループ】長尾俊孝(東京医科大学)、湊宏(石川県立中央病院)、中黒匡人(名古屋大学)、長塚仁(岡山大学)、廣川満良(隈病院)
2020年度頭頸部腫瘍画像問題解説提供者・2021年度頭頸部腫瘍画像問題解説提供者・2022年度頭頸部腫瘍画像問題解説提供者
【リンパ腫ワーキンググループ】中村直哉(東海大学)、三好寛明(久留米大学)、百瀬修二(埼玉医科大学)
2020年度リンパ腫画像問題解説提供者・2021年度リンパ腫画像問題解説提供者・2022年度リンパ腫画像問題解説提供者
【希少サブタイプ1ワーキンググループ】坂谷貴司(日本医科大学)、堀井理絵(埼玉県立がんセンター)、吉田正行(国立がん研究センター中央病院)
2022年度希少サブタイプ1画像問題解説提供者
【希少サブタイプ2ワーキンググループ】三上芳喜(熊本大学)、柳井広之(岡山大学)、前田大地(金沢大学)
2022年度希少サブタイプ1画像問題解説提供者
【希少がん病理診断支援システムワーキンググループ】藤井丈士(虎の門病院分院:希少がん病理診断支援システム担当・統括)、中黒匡人(名古屋大学:希少がん病理診断支援システム-病理学会会員システム連携担当)、宇於崎宏(帝京大学:病理情報ネットワークセンター担当)、相島慎一(佐賀大学:病理診断生涯教育担当)
(いずれも敬称略)
2023年度希少がん診断のための病理医育成事業「希少がん病理診断講習会」(病理領域別講習)
日程 名称 会場 骨軟部/皮膚 脳/頭頸部 リンパ/小児 希少サブタイプ (婦人科/乳腺科) 募集期間 連絡事項 2023年7月22日(土) 第1回希少がん病理診断講習会 2023年度 WEB(東京・富士ソフトアキバプラザ配信) 骨軟部腫瘍「高悪性度骨肉腫とその鑑別診断」吉田朗彦 脳腫瘍「⼩児型低悪性度神経膠腫」山田勢至 リンパ腫「B細胞リンパ腫の病理診断とWHO分類における主な改訂点」加留部謙之輔 希少サブタイプ・婦人科「子宮腫瘍の病理診断」三上芳喜 5/30(火)14:00~6/6(火)17:00 ・6/12(月)16:30 結果通知 2023年10月28日(土) 第2回希少がん病理診断講習会 2023年度 WEB(東京・富士ソフトアキバプラザ配信) 皮膚腫瘍 「間葉系腫瘍」泉美貴 頭頸部腫瘍「口腔」柳下寿郎 「小児腫瘍」孝橋賢一 「希少サブタイプ・乳腺」吉田正行 9/20(水)14:00~9/26(火)17:00 9/29(金)16:30 結果通知 2023年11月25日(土) 第3回希少がん病理診断講習会 2023年度 WEB(東京・富士ソフトアキバプラザ配信) 「骨軟部腫瘍」山口岳彦 「脳腫瘍」本間琢 リンパ腫「T/NK細胞リンパ腫、WHO5を含めて」加藤省一 「希少サブタイプ・婦人科」森谷鈴子 未定 2024年2月17日(土) 第4回希少がん病理診断講習会 2023年度 WEB(東京・富士ソフトアキバプラザ配信) 皮膚腫瘍「メラノサイト腫瘍」高井利浩 頭頸部腫瘍「甲状腺」千葉知宏 「小児腫瘍」田中水緒 「希少サブタイプ・乳腺」大迫智 未定
1コマ=1時間×4コマ:病理領域別講習単位:4単位※メールの不着は迷惑メールフォルダを確認の上事務局までご連絡ください。
エキスパート育成講習会
日程 名称 会場 募集期間 連絡事項 2024年2月10日(土) 頭頸部腫瘍エキスパート育成講習会 WEB配信 9/27~10/3 2023年11月18日(土) リンパ腫エキスパート育成講習会 WEB配信 9/27~10/3 2023年9月16日(土) 希少サブタイプ・婦人科エキスパート育成講習会 WEB配信 7/24-7/31 ・ 8/9(水)13:00結果通知
※講習会後のハンドアウトは
9月27日発信2024年3月9日(土) 希少サブタイプ・乳腺エキスパート育成講習会 WEB配信 9/27~10/3