• 希少がん病理診断支援検討委員会
    委員長 佐々木毅

    希少がん診断のための病理医育成事業とは

    希少がん患者が安心して適切な医療を受けられるよう「希少がん医療・支援のあり方に関する検討会」が組織され、国の政策が検討されました。その議論において、希少がん医療では、特に「正しく迅速な病理診断」が必須とされ、「厚生労働省国庫補助金事業」による財政支援のもと、「希少がん病理診断力の向上、国民の希少がん医療への貢献」を目的に、「希少がん診断のための病理医育成事業」が立ち上げられました。 本事業は日本病理学会の事業として、これまで6年間実施してまいりましたが、これまでの実績が評価され、2024年度も国庫補助金での支援延長が決定いたしました。今年度も「希少がん病理診断講習会」「希少がんE-ラーニング」および若手病理医の希少がん病理診断医へのリクルート、育成を目的とした「エキスパート育成講習会」の3本柱で希少がん病理診断力を向上させ、国民医療に貢献するための病理医育成事業を行います。

    <希少がん病理診断講習会:新分野・希少サブタイプ【専門医更新・領域講習単位】>

    2024年度は、骨軟部、脳腫瘍、小児、頭頸部腫瘍、皮膚腫瘍、リンパ腫、希少サブタイプ(乳腺・婦人科の希少がん)に加えて希少サブタイプ(呼吸器・消化器)を対象といたします。これまでの6年間同様、講習会参加費やテキスト代等はすべて補助金で賄われます。また、本講習会は病理専門医資格更新のための病理領域講習の単位として認定されています。開催周知とWEB参加申し込みは、順次、本サイトで行います。講習の内容は講師の先生方にお任せしていますが、基本的にはこれまでと異なる内容になりますので、多数のご参加お待ちしております。

    <希少がん病理診断画像問題・解説(E-ラーニング)【専門医更新・領域講習単位】>
    『骨軟部腫瘍』『脳腫瘍』『小児腫瘍』『リンパ腫』『頭頸部腫瘍』『皮膚腫瘍』『希少サブタイプ(乳腺・婦人科・消化器・呼吸器)』の各領域の希少がんを対象に、各分野の希少がん病理診断エキスパートの先生方に貴重な「希少がん病理組織デジタル画像(WSI)」を提供していただき、病理診断に関する問題とその疾患に対する解説を含むE-ラーニングを作成していただきました。2024年度分は本サイトに順次アップロードいたします。『骨軟部腫瘍』『脳腫瘍』『小児腫瘍』『リンパ腫』『頭頸部腫瘍』『皮膚腫瘍』『希少サブタイプ』からお進みください。なお1コンテンツ(10問)に回答していただき、80%以上正解の場合は1コンテンツにつき病理専門医更新のための領域講習1単位が付与されます。取得した単位は会員システム個人ページの「単位」の欄に自動的に表示され単位付与がなされます。E-ラーニングで最大15単位まで専門医更新時に申請できますので奮って受講くださいますようご案内申し上げます(2024年3月時点:のべ受講者数=計15,491名、付与単位数=8,752単位)。 なお「疾患名入力」により、逆字引きとして画像を参照することも可能ですので日常診療にご活用ください。 「画像問題索引」からお進みください。





    *2023年度公開コース:骨軟部3コース、小児腫瘍3コース、皮膚腫瘍5コース、頭頸部腫瘍5コース、リンパ腫3コース、希少サブタイプ(婦人科3コース、乳腺3コース)(公開一時停止中)
    *希少がん病理診断画像問題・解説(E-ラーニング)にある「年齢」は作問用に新たに作成したものであり、実際の症例の年齢ではありません。
    *当事業ホームページに掲載されている画像、問題、解説等の無断使用を固く禁止致します。
    Copyright ©2018-2024 一般社団法人日本病理学会 All Rights Reserved.

    【骨軟部腫瘍ワーキンググループ】久岡正典(産業医科大学)、吉田朗彦(国立がん研究センター中央病院)、元井亨(がん・感染症センター都立駒込病院)
    2018年度骨軟部腫瘍画像問題提供者・2019年度骨軟部腫瘍画像問題提供者・2020年度骨軟部腫瘍画像問題提供者・2023年度骨軟部腫瘍画像問題提供者
    【脳腫瘍ワーキンググループ】柴原純二(杏林大学)、田中伸哉(北海道大学)、横尾英明(群馬大学)
    2018年度脳腫瘍画像問題解説提供者・2019年度脳腫瘍画像問題解説提供者・2020年度脳腫瘍画像問題解説提供者
    【小児腫瘍ワーキンググループ】井上健(大阪市立総合医療センター)、大喜多肇(慶應義塾大学)、岩淵英人(静岡県立こども病院)
    2018年度小児腫瘍画像問題提供者・2019年度小児腫瘍画像問題提供者・2020年度小児腫瘍画像問題提供者・2023年度小児腫瘍画像問題提供者
    【皮膚腫瘍ワーキンググループ】泉美貴(昭和大学)、福本隆也(福本皮フ病理診断科)、古賀佳織(福岡大学)
    2020年度皮膚腫瘍画像問題解説提供者・2021年度皮膚腫瘍画像問題解説提供者・2022年度皮膚腫瘍画像問題解説提供者・2023年度皮膚腫瘍画像問題解説提供者
    【頭頸部腫瘍ワーキンググループ】長尾俊孝(東京医科大学)、湊宏(石川県立中央病院)、中黒匡人(名古屋大学)、長塚仁(岡山大学)、廣川満良(隈病院)
    2020年度頭頸部腫瘍画像問題解説提供者・2021年度頭頸部腫瘍画像問題解説提供者・2022年度頭頸部腫瘍画像問題解説提供者・2023年度頭頸部腫瘍画像問題解説提供者
    【リンパ腫ワーキンググループ】中村直哉(東海大学)、三好寛明(久留米大学)、百瀬修二(埼玉医科大学)
    2020年度リンパ腫画像問題解説提供者・2021年度リンパ腫画像問題解説提供者・2022年度リンパ腫画像問題解説提供者・2023年度リンパ腫画像問題解説提供者
    【希少サブタイプ・乳腺ワーキンググループ】坂谷貴司(日本医科大学)、堀井理絵(埼玉県立がんセンター)、吉田正行(国立がん研究センター中央病院)
    2022年度希少サブタイプ・乳腺画像問題解説提供者・2023年度希少サブタイプ・乳腺画像問題解説提供者
    【希少サブタイプ・婦人科ワーキンググループ】三上芳喜(熊本大学)、柳井広之(岡山大学)、前田大地(金沢大学)
    2022年度希少サブタイプ・婦人科画像問題解説提供者・2023年度希少サブタイプ・婦人科画像問題解説提供者
    【希少サブタイプ・呼吸器ワーキンググループ】吉澤明彦(奈良県立医科大学)谷田部恭(国立がん研究センター中央病院)、田口健一(国立病院機構九州がんセンター)
    【希少サブタイプ・消化器ワーキンググループ】牛久哲男(東京大学)、全 陽( King's College Hospital)、石田和之(獨協医科大学)
    【希少がん病理診断支援システムワーキンググループ】藤井丈士(虎の門病院分院:希少がん病理診断支援システム担当・統括)、中黒匡人(名古屋大学:希少がん病理診断支援システム-病理学会会員システム連携担当)、宇於崎宏(帝京大学:病理情報ネットワークセンター担当)、相島慎一(佐賀大学:病理診断生涯教育担当)

    (いずれも敬称略)